椎間板ヘルニアはレントゲンだけで判断出来ない

お尻や太ももの裏、ふくらはぎに痛みや痺れを感じ、2、3日経っても治らないため、整形外科に駆け込む人も多いと思います。

最初は、肉離れかと思っていたら挫骨神経痛だった、なんてこともよくあります。 坐骨神経痛のほとんどの原因は椎間板ヘルニアから来るケースが多いと言われています。

整形外科を受診し、そこでまずレントゲンを撮ることになります。ここで注意なのが、レントゲンだけで判断しないことです。

場合によっては整形外科の医師であってもレントゲンだけで椎間板ヘルニアと診断する医師もいると思います。 しかし、椎間板ヘルニアはレントゲンだけでは、ほぼ判断出来ないと言ってよいでしょう。

何故なら、レントゲンだけでは椎間板ヘルニアは映らないためヘルニアの程度が判断できないからです。 ですので、そこで必ずMRIも撮ってもらうようにお願いしましょう。

患っている坐骨神経痛の症状が、椎間板ヘルニアから来るものなのか、もしくは筋肉の過緊張やコリなど他の 原因からくるものなのか、初期の状態で知っておく必要があります。

原因が特定できてはじめて治療方針が立てられます。 MRIは小さな病院では配備されていないケースがほとんどなので総合病院などに紹介状を書いてもらいましょう。

※MRIは保険が効いて7~8,000円程度です。なるべく最新のMRI機材を扱っているところが良いですね。

 

 

MRIで椎間板ヘルニアの程度を知ろう

MRIの撮影の結果、椎間板ヘルニアの程度を確認します。その程度によって、治療方針が決まります。 椎間板ヘルニアは以下の様に分類できます。

①椎間板膨隆  繊維輪に亀裂はないが椎間板が後方に膨れている
②椎間板突出  繊維輪に亀裂が生じて髄核が後方へ移動している
③椎間板脱出  髄核が繊維輪を破って後縦靭帯まで達している

①椎間板膨隆

繊維輪に亀裂はないが椎間板が後方に膨れている

 

②椎間板突出

繊維輪に亀裂が生じて髄核が後方へ移動している

 

③椎間板脱出

髄核が繊維輪を破って後縦靭帯まで達している

MRIの結果を整形外科の医師に診てもらい、自分の椎間板ヘルニアの程度が、①~③のどれに該当するものか診察してもらいましょう。 この程度具合により治療方針が変わってきます。

 

MRIで原因を特定し、治療方針を立てる

椎間板ヘルニアと診断されたとしても腰痛も坐骨神経痛も無い人はいます

アメリカのジェンセンら研究チームにより調査した結果で証明されています。 腰痛も坐骨神経痛も無い健常者(20歳から80歳)98名のMRI結果が以下のとおりです。

腰痛も坐骨神経痛も無い健常者52%①椎間板膨隆が検出された。
腰痛も坐骨神経痛も無い健常者27%②椎間板突出が検出された。
腰痛も坐骨神経痛も無い健常者1%③椎間板脱出が検出された。

これらの結果により、腰痛も坐骨神経痛も無い健常者にも椎間板ヘルニアが検出されることが証明されています。

①椎間板膨隆と②椎間板突出を合わせれば、79%の健常者が椎間板ヘルニアということになります。

つまり、MRIによる診察結果が①椎間板膨隆もしくは②椎間板突出の場合、腰痛の原因は椎間板ヘルニアは無関係で、原因は他にある可能性が高いということになります。

この場合、臀部にある筋肉群の過緊張やコリなどが原因の坐骨神経痛が疑われるようになります。そうなると整形外科で治療することは難しくなります。

逆に、“③椎間板脱出”に関しては1%です。つまり、椎間板ヘルニアの程度が“③椎間板脱出”なのであれば、 坐骨神経痛の原因は椎間板ヘルニアが原因である可能性が高いということになります。この場合、「手術による治療」か「保存療法」か、どちらかの治療方針が選択肢となります。

坐骨神経痛の急性期は、なるべく早いうちにMRI写真を撮ってもらい、自分の椎間板ヘルニアの程度を確認し、 患っている腰痛や坐骨神経痛の原因が何なのかを特定しましょう。

その結果から、整形外科で保存治療を選ぶのか、手術を選ぶのか、または代替治療としてカイロや整体を選ぶのか 治療方針を決めることが出来ます。

 

福辻式を実践してみてけっこう良かった件