3か月経っても坐骨神経痛が治らなかったら?

3か月以上経っても坐骨神経痛の症状が治っていない、または緩和していない場合は、坐骨神経痛の症状が慢性化している状態と言えます。

最初の1、2カ月は痛みのため日常生活に支障をきたすものですが、3か月経つ頃には炎症が治まってくるのである程度痛みは治まっているものです。

 

近年、慢性腰痛の原因は脳のDLPFC(背外側前頭前野)という部位が深く関わっているということが解明されてきました。このDLPFCには痛みを鎮める指令を出す役割があります。

既に炎症が治まっているにも関わらず、痛みを鎮めるDLPFCからの指令が出にくくなっているのです。

坐骨神経痛の痛みへの恐怖がトラウマとなり、DLPFCにストレスがかかることで働きが衰え、痛みを鎮めるシグナルが出せず、いつまで経っても治らず慢性化してしまう、というものです。

急性腰痛と慢性腰痛における推奨ガイドラインを日本整形外科学会/日本腰痛学会 によって作成・報告されています。

腰痛ガイドライン(日本整形外科学会/日本腰痛学会)
・薬物療法
・運動療法
・認知療法

以上が、腰痛ガイドラインにおいて Grade A として推奨されている対処方法です。
参考URL: http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/LBP/05_Ch4_LowBackPain.pdf

慢性腰痛の場合、薬物療法に加え、運動療法、認知療法が推奨されています。運動療法については他の保存療法と比べ改善があるとされています。

つまり、慢性腰痛の場合は安静にすればするほど改善が遅れてしまいます

運動している患者と薬物療法だけの患者を比較した場合、明らかに運動している患者の方が良好であったという結果が報告されています。

また、認知療法についても多くのエビデンスが報告されています。認知療法は(認知行動療法とも言う)というのは、脳の認知に働きかけて気持ちを楽にする心理療法の一種です。

やり方としては行動した内容を日記などに付けます。例えば、「10分ウォーキングできた」とか「料理をしている最中は痛みを忘れていた」など、できたことを認識していくやり方です。

これによって、寝たきりの状態から行動範囲を増やしていくことに意識を変えていきます。

私の場合は福辻式ストレッチで腰痛を克服させましたが、ツボ押しで痛みを和らげつつ同時に行うストレッチで知らず知らずのうちに認知療法を実践していたのだと思います。

 

慢性腰痛の場合に推奨される薬

薬物療法においても急性期と慢性期では処方される薬に違いがあります。

第一選択薬は急性・慢性腰痛ともにロキソニンやボルタレンの様な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が推奨されます。

注意

※アセトアミノフェンも推奨されていましたが、最近になって効果が無いとされ、推奨度が引き下げられました。(2015年4月1日)

第二選択薬としては、急性期と慢性期では少し異なってきます。

第二選択薬として急性腰痛に対しては筋弛緩薬が推奨されますが、慢性腰痛に対しては、抗不安薬、抗うつ薬、筋弛緩薬、オピオイド、が推奨されるようになります。

常に”恐れ”を感じる習慣がDLPFCにストレスをかけ続けてしまいます。結果、何をしても治らない慢性腰痛が出来上がります。

そのため、最近の整形外科では、抗不安薬、抗うつ薬、などの脳に働きかける薬を処方してくれるケースがあります。

 

福辻式を実践してみてけっこう良かった件